小中学校で携帯電話の所持は必要か? 

本日の読売新聞に政府の教育再生懇談会がまとめた子供の携帯電話利用に関する素案が明らかになった。その内容は小中学校への持込を原則禁止するとした上で保護者が「家庭内ルール」を作るとしている。

 昨日、岡山市議会でもこの問題が質疑された。高谷岡山市長は私見であると断った上で「持たすべきではない。害が大きい。」と述べ、福武教育委員会委員は「メール、インターネットによるいじめ、トラブルが起きている。メールで人を中傷するとか、出会い系サイトや裏サイトに簡単につながる機能あるため、保護者がこういった危険性をしっかり認識しないといけない。大人の問題である。」と認識を示した。山脇教育長は「平成19年の実態調査で小学校1年生で8.8%、6年生で23.8%、中学校3年生で65.9%」という数字を示した後、「学校への持込は基本的には必要ないし、これまでも禁止をしてきている。家庭でのルール作りができていないことと保護者の危機意識が低いことが分かった。市教委、教職員、PTAも含め共通理解を図っていきたい。」と述べた。

 一方、持たせる方の理由は「最近の危険な社会において、子供の居場所確認など安全上のことがあるため所持させている。」などだろう。一度持ってしまえば便利な上、無いと不安になるような心理状態にもなる。間違いなく便利である。

 子どもの成長期つまり思春期は、心も身体も不安定になり、反抗期があったり常識や相手の立場になって考えることが出来にくい時である。ある程度の分別がつくまでは利用をさせないことがよいうと思う。便利なゆえにある意味コミュニケーションが取れていない(携帯電話はコミュニケーションをとる手段ではあるが)といえる。昔は門限があり、時間どおりに帰らなければいけなっかたことも、今は携帯電話かメールで連絡がつくようなことになっている。やはり、子どもと面と向かって話ができるようでなければいけない。この機会に携帯電話の家庭でのルール作りと危険認識を話し合いたい思う。