支持率と決断力

 本日の新聞各紙に麻生内閣の支持率が発表された。読売、毎日が21%、朝日が22%、共同が25%である。9月24日に内閣が発足して2か月半で大きく支持を落とした。

 原因は政策の失敗か、失言?と思いたくなるが、別にあるようだ。私が思うにその大きな要因は決断力である。

 まず最初の決断を迫られたのは、衆議院選挙である。本人も月刊誌に書いていたように内閣が誕生したら、すぐさま衆議院の解散に打って出ること考えていた。しかし、アメリカのリーマンブラザースの破たんによる世界金融危機に直面したため、方針を変更し経済対策に専念することになる。

 次に、「政策」の変更が二転三転したこと。定額給付金の所得制限を設けるか設けないか、結局、最初の設けない方針に戻る。その後も消費税導入時期、道路特定財源一般財源化、基礎年金の国庫負担の2分の1への引き上げ時期など、当初決まっている方針から変更するような発言をして最初の方針に戻っている。発言の重み・信頼性がなくなってきている。

 私も議員をしていて決断を迫られることが幾度もあった。気持が揺れ動くことがあり、その気持ちが分からないことはない。ただ、問題なのは一度変更したら、その方針でいかなければいけないことが、「政策」ではもう一度元に戻っていることだ。やってはいけない。つまり、余り考えていないように思われ、政治家の資質を問われる。

 私が今思うに最初の決断を迫られた時に、方針を変えず選挙に打ってでているか、「政策」で繰り返している二転三転させて、やっぱり元の「選挙」に戻るべきではなっかたのかと思う。支持率の低下はいずれにしても最初の決断にあったのではないか。